妊活、不妊治療ってあたりまえですが一人ではできないですよね。
どうしても身体的負担の大きな女性に着目しがちですが、男性もとっても辛いんです。
二人で同じ気持ちで、目標に向かって、相談しあいながら続けていく。
そんな男性の不妊治療に対するメンタル変化について私と私の夫が経験したことを話したいと思います。
男性不妊について
初めて不妊治療しよう!と病院やクリニックに行くとまず男性が心配するのがこれですね。
”もしかして俺に原因があるのかな・・・?”
女性とはちがう心持ちで受診していることでしょう。男性には男性のストレスのかかり方があるようです。
もちろん、男性不妊が確認されたらその治療が始まるでしょうし、そうなると精神的にも身体的にも負担は大きくなります。
私たちは主人側の明らかな異常は確認されず(ちょっと運動率が悪かったかな?)主人に対する治療というのはありませんでした。
男性同士でもなかなか相談しずらい話
私の主人は結構オープンな性格なので職場や親しい友人には不妊治療を頑張っていることを隠していませんでした。
ある時、同じく不妊治療をしていた職場の後輩より相談を受けたそうです。
”この日だよって妻から言われても(夫婦生活が)できないんです。妻も気を使って明らかに『この日!』とは言わないようにしてくれているんですが、何となくわかるじゃないですか。これって、僕病気なんですかね?泌尿器科とか行ったほうがいいんでしょうか。それとも心療内科とかかな。”
この話を聞いたときに、不妊治療を始めた頃に主人に言われたことを思い出しました。
”ムードがないとできない”、”作業みたいで気分が乗らない”
もともとセックスレスではなかったですが、初めてのタイミング療法のときはコミュニケーションの一つである夫婦生活が、治療の一環と変化することにナイーブになっていたんだと思います。
当たり前ですが、排卵のチャンスは1か月に1回ですしそのタイミングを逃すとなると私も焦ります。
具体的に何をしたから良かったというのはありませんが、たくさん話し合って時には言い合いにもなって、それでも子供が欲しいという気持ちを確認しあいながら、という繰り返しだったと思います。
そして時間が経つにつれて、いい意味で割り切って夫婦生活のタイミングをとることができるようになりました。
主人の後輩さんのように”今頑張らなきゃ!”と思ってしまい心と体のバランスが取れず悩んでいる男性も少なくないと思います。
不妊治療を始めたてだと女性でも男性でも不安なこと多くありますよね。
パートナーと話し合い、リラックスして夫婦生活が行えるように工夫してみたり、必要であれば先生に相談してみてもいいと思います。
私は女なので、女性の方がナイーブになっている男性を見て焦る気持ちもわかります。しかし、男性がいないと妊娠はできません。
私たち女性と同じように初めてのことだらけで色んなプレッシャーと戦っている相手の気持ちに少しでも寄り添えるように解決の糸口を二人で見つけられると良いですね。
メンズルーム
クリニックによっては準備されていますよね。私の行っていたクリニックでは無かったので自宅で採取してソッコー病院に持っていく感じでした。
主人は”家で取れるほうで良かった”と言っていたものの、何時に家を出るから何時に準備しないと、と焦る気持ちもあるだろうし急かすのも申し訳ないしなーと思っていました。
メンズルームを見たこともないし、主人も使用したことないのでそのレビューはできないのですが、自宅以外の慣れない場所で精子を採取するということはとても負担なことだと思います。
その辺も感謝の気持ちを必ずパートナーへ伝えましょう。
そして、男性が”不妊治療の力になっている!”という気持ちを持てるように寄り添うことも必要だと思います。
副作用に苦しむ妻を見たときの主人の反応
これは採卵前に私が主人にかけてもらった言葉で一番印象に残っていることです。
卵胞を育てるために毎日自己注射をお腹に打っていました。
多い時には一度に4種類の注射をお腹に刺していました。
その姿を毎日側で見ていてくれた主人が、私に言った言葉が
”よくさ、小さい子とか熱出したり入院したりするとお母さんが『出来ることなら変わってあげたい』って言うじゃん。今その気持ちがよく分かるよ。かわれるなら、代わってあげたい。”
確かに副作用は辛かったですが、看護師なので注射をすることにも抵抗もなかったし、痛くないように自分でやりながら”患者さんの気持ちがわかるな~これも勉強だな~”なんて思っていたけれど、それを側で見ていた主人は心を痛めてくれていたんだなあと思いました。
これを聞いたとき、感動してしまいました。そんな風に感じてくれていた主人には感謝しかないです。
私もこれから母になったら感じるのかな・・・
”自分が代わってあげたいほど辛い”という感情に。
どちらかが辛いことはない、二人とも辛いんです
男性自身も色々不安がある中で、目の前で痛い思いや副作用に苦しんでいる妻の状況を”側で支えなくちゃいけない”という思いと
妊娠できなかった時や治療が思うように進まないときは、自分のメンタル関係なく妻のメンタルサポート
一緒に悲しい思いをしているし、”自分だって大変だ、辛い・・・”と思っているであろう男性
それでも、まずは体もホルモンバランスもボロボロの状態の女性をフォローすることが優先になっていると思うのです。
といっても、女性ホルモンによるメンタルのアップダウンは本当にコントロールが効かないものですので、もちろん男性のサポートは必要不可欠です。
その中で、女性はしっかり感謝をすることが大切だし、男性も女性を支えることが一つの役目だと思います。
私自身こんな偉そうなことを書きながら、そう思えるようになったのも随分と時間が経ってからです。
気持ちが落ち着いているときにお互いを思いやる言葉を掛け合うことが大切です。
”いつでもいいよ、待ってるよ”と二人で迎える準備が整ったら”こんな素敵なパパとママなら家族になりたいな”と赤ちゃんがやってきてくれると思います。
コメント