2022年4月から不妊治療の一部が保険適応となり、不妊治療について検討するカップルも少なくないのではないでしょうか。
専門的なことは病院によっての治療方針だったり、やり方がいろいろだと思います。
その中で、なんとなく不妊治療について知りたいとか、簡単に流れをつかみたいというかたに私が経験してきた不妊治療や、友達の経験談も含めてお話できればと思います。
不妊治療っていつ始める?きっかけは?
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
引用元:不妊症|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)
定義としては上記のようにありますが、年齢や、もともとの体質(子宮内膜症などの既往があったり、生理不順があったりなど)で受診のタイミングはそれぞれかと思います。
私たち夫婦は子供が欲しいと思った時には30歳を過ぎていたので、妊活を開始して3か月で病院に行きました。
妊活を開始して1年たってないからまだ不妊治療を開始できないということはありません。
心配なら早めに受診して、専門医に相談してみることは全く問題ないと思います。
むしろ、時間は有限です。勇気を出して受診した結果、近い将来”1か月でも早く治療が開始できてよかった!”と当時の自分に感謝することがあるかもしれません。
カップルで話し合って、受診のタイミングは決めていいと思います。
ただ、人気のクリニックなどは初診予約が取れるのに時間がかかったり、すぐ受診できないパターンも少なくないです。
なんとなく病院の雰囲気を知るとか、カウンセリングだけでも受けてみるとか、軽い気持ちで初診予約をしてみるのもいいかもしれないです。
病院の選び方
これは悩みますよね。私も悩みましたし、実際一度病院も変えています。
私は看護師という職業もあり、職場には不妊治療をしている方が多くいました。
夜勤が多い看護師は不妊に悩む方結構多いんですよね。
現在は不妊治療を経験されている方も多く、情報交換も以前よりしやすいと聞きます。周りの同世代の方などに聞いてみるのもありかもしれないですね!
あと、通院のしやすさは大事です。治療が高度になってくると頻回に受診したり、週に3回とか病院に行くこともありました。
その辺も病院選びのポイントになるのかなと思います。
実際通ってみないとわからないこともあるし、治療方針など合う・合わないは出てくると思います。
中には、病院を変えてから子供ができたというカップルさんの話も聞いたりします。
子供が授かれるか、授かれないかは先生の腕というより、本人同士の問題なので何とも言えませんが
採卵・移植のタイミングを見極めてもらったり、治療の進め方だったり、次の治療に移るスピード感だったり、専門的な観点からは先生のセンスがあると正直思います
ただ、どんな先生が良いとか悪いとかではなくて、どんな先生でも妊娠率に変わりはないと思います。
じゃあ、何が違うのか。
ちゃんと先生と話し合いができて、納得できる治療が行えるかどうかです。
これは治療を受ける本人の性格や考え方によって違ってきます。
私が1件目に通ったクリニックの先生は穏やかで、しっかり説明してくださったうえで「どうしますか?」と全てのことを私に選択させてくれました。
とても丁寧で優しい先生でしたが、私には合いませんでした。
診察の時間も長く話をしっかり聞いてもらっていたし、人気のクリニックでしたが、自分で選択したことに後から悶々とすることがあったり、初めてのことでいろいろ不安だったのもありました。
2件目に通ったクリニックの先生は、ハッキリ言いたいことはいうし、先生自身が選択に迷っていることも教えてくれました。「本来ならこうしたいんだけど、これが今問題でねー。これだと着床は無理かなー。」とか、選択肢を2,3用意してくれることもあれば「今回は無理、やっても無駄になる。やめておこう」ときっぱり言われることもありました。
言われた時のメンタルはそれなりに来ますが、はっきりと言ってもらえるほうが諦めがつくので私には合っていました。
どっちがいいということではなく、人間同士ですので合う合わないはあります。
不妊治療はゴールが見えずらく、時間をかければかけるほど精神的にも負担がかかってきます。
なので、”なんか合わない”、”先生のこと信用できない”とか治療以外のストレスを感じるようであれば病院を変えてみてもいいと思います。(もちろん、病院を何度も変えるデメリットもあると思うのでカップルでよく話し合って決めてくださいね!)
すごく評判のいい先生がすべての人にマッチすることはないだろうし、よくある口コミがすべてではありません。
もちろん、この先生にお任せするんだ!と信頼を寄せることは大切ですが、病院や先生頼りになりすぎず、カップルで前向きに治療に向き合える環境を整えることが一番だと思います。
検査や治療ってどんな感じ?
クリニック、先生によって検査や治療は違うと思うので、ホームページを確認したりカウンセリングの時に確認してみるのがいいと思います。
大体の治療の流れですが
- タイミング指導・・・夫婦生活のタイミングを検査結果から決定される
- 人工授精・・・排卵のタイミングで洗浄された精子を子宮内に注入される
- 体外受精・顕微授精(生殖補助医療)、胚移植・・・卵子と精子を体外で受精させて培養していく
という感じだと思います。1.2ともに痛みはほとんど無いです。
3になると痛みもあるし、大きな処置となってきますその分負担も大きいです。
人工授精を何回か行っても妊娠しないと体外受精にステップアップする感じです。
私がやった検査は
- 感染症検査・・・主人もやりました。風疹抗体も調べました。
- フーナーテスト・・・夫婦生活後に子宮内の精子の活動量を観察しました。
- 卵管造影検査・・・子宮内からカテーテルを入れて卵管のつまりがないか確認する検査です。痛くて検査中血圧が下がり意識遠のきました(恥)
- 採卵・・・体外受精・顕微授精をするために育てた卵子を取り出します。私は痛みに弱いので静脈麻酔を希望して寝ている間に行ってもらいました。手術室みたいなところで行いました。採卵前には卵を育てるために自己注射を行っていました。
検査は特に個人差があるかなと思います。私は妊娠できない理由が特になく、特別な治療や投薬はありませんでした。
また、保険適応になったからと言っても一部は自由診療のままのお薬や治療もあるみたいなので、医師と相談して決定していくはずです。
そのためにも、説明を十分してくれて、選択肢をすべて見せながら、医療者的観点からお勧めする治療を提案してくれるような先生と出会えるといいのかなと思います。
色々考えてしまいそうですが、トライしてみたい気持ちがあるならまずはやってみるのもいいと思います!
それがキッカケで妊活についてカップルでより深く話ができるようになるだろうし、途中でやめるのだって自由です。
ここまで読んでくださった方が、少しでもポジティブに妊活と向き合えるように願っています。
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